共和長草コースのガイドレポート

2020年
08月04日

【スポット】長草天神社

【神社寺院巡りとパワースポット 共和長草コース④】

 

 

500年以上の歴史「どぶろくまつり」が有名

 

 

 長草天神社の創建は1494年(明応3)、地頭・藤田民部の邸内に祀られていた菅原道真を産土神として迎えたものと言われています。この地がかつて英比(あぐい)ノ庄に属していたことから、菅原道真の孫の菅原雅規(英比丸/あぐいまる)も御祭神として祀られています。菅原道真が学問の神様であることから、合格祈願で訪れる参拝者も多くいます。

 


 また、こちらの神社の例祭「どぶろくまつり」は、室町時代から続く500年以上の歴史を持つ奇祭として知られ、大府市無形民俗文化財に指定されています。毎年225日の直前の日曜日に開催されます。

 地頭の藤田民部が寄進した田の収穫米でどぶろくを造り、氏子や参拝者に振る舞ったのが祭の起源とされています。現在でも境内にある「どぶろく酒造所」で、6つの酒元組が輪番でどぶろくを醸造し、まつりの日に参拝者に振る舞われています。このどぶろくをいただけば、1年無病息災で暮らせると言われています。

 

 

 この祭には猩猩(しょうじょう)が登場します。猩猩は酒好きとされる赤ら顔をした、中国の想像上の動物です。高さ3mの猩猩はバリンと呼ばれる竹の棒を持ち、子供たちの頭を棒で叩いてまわります。叩くことで、参拝者に福と徳を授けると言われています。

 

どぶろくまつり2019年のブログ

 

どぶろく酒造所の仕込みに関するブログ

 

 

 

菅原道真の歌碑と鷽替神事之碑

 

 

 菅原道真が梅の花を大変好んでいましたので、菅原道真を祀る神社(天満宮)では梅の木をよく見かけますが、こちらの神社では梅の木は1本。その梅の木の側には、菅原道真の歌碑があります。道真が太宰府に流されるときに詠んだ歌です。

 

 

 菅原道真を祭神とする神社では、鷽替え(うそかえ)神事という特殊神事があります。これは、前年にあった災厄や凶事などを嘘として、本年は吉になることを祈念して行われるものです。鳥の鷽(うそ)と嘘をかけたもので、境内には「鷽替之碑」があります。 

 


 

【共和長草コース④ 長草天神社】

 住 所 愛知県大府市長草町本郷44

最新ガイドレポート

ガイドコース紹介

  1. 1
    パワースポット
  2. 2
    八ッ屋神明社
  3. 3
    東光寺
  4. 4
    長草天神社
  5. 5
    地蔵寺
  6. 6
    長草八幡社
  7. 7
    愛三文化会館(勤労文化会館)
  8. 8
    JR共和駅