本日（８月２８日）のお客様は、横根公民館主催の　大人の学び舎 まるっと大府再発見！６名御一行様です。コースは大倉公園内です。

はじめに、歴史民俗資料館にて大倉公園の全体説明からはじめました。

大倉公園は、面積１．７ｈａの日本の四季を楽しめる日本庭園風の公園です。大正８年 日本陶器の初代社長・大倉和親の別荘として築造されたものです。　昭和２年には賀陽宮恒憲王殿下がこの大倉別荘に滞在していました。　この地に別荘を築造したのは、明治の末期、大倉和親の父孫兵衛が陶管製造工場用地として大府の立地に着目し、明治４４年御料林（ガンジ山）の払下げを受けた、しかし、それを受け継いだ和親は陶管工場の建設をせず、かわって桃農園をつくり地域の住民の目を楽しませるところとなった。そして桃の花に囲まれたこの地に、大倉和親は憩を求めて別荘を建てました。

昭和５０年に大府市が公園として買収、昭和５７年に施設の整備を完了し、『大倉公園』と名づけたと説明しました。

つぎに茅葺門に移動しました。

この茅葺門は旧大倉和親別荘の表門として大正１０年に建てられたもので、国の登録有形文化財に指定されました。旧大倉和親別荘時代の表門は（別荘当時は）門の両側に使用人などが居住していたとされる付属屋もありました。　表門は、昭和５４年道路に面したところから、約８０ｍ北西の現在地に移動され大倉公園の入口の門となっています。その祭、当初からあった左右の付属屋は除却された、現在の大倉公園茅葺門の長さ１３ｍ、奥行4ｍ、高さ５ｍの長屋門で茅葺で仕上げている。門廻りの壁は白漆喰塗と説明しました。

庭園について門をくぐるったところで、ここは日本庭園であります、紅葉、アジサイ、椿、藤、桜、など四季折々の花が咲き、なんじゃもんじゃの木、なりひら竹など珍し植物もありますと説明しました。

つぎに休憩棟へ移動しました。

休憩棟では、

建築主の大倉和親は、建築に関心があったことでしられ、自らの合理的な考えを住宅に反映させたとされる。大倉公園休憩棟は、入母屋造り、平屋建で建築面積は２０９.２１㎡である。平面はＬ字形で、部屋の配列が鴈行形になっているところに特徴がある。

　和室には床の間、違い棚（押入れに改装されている。）琵琶台を持つ正式な座敷となっている。内法長押に磨い丸太を用いている。長押上部の蟻壁に、横長隅丸長方形の開口があり、ここに、柾割し、節を残した竹を横棧として入れている。このように、細部に、数寄屋風意匠がみられるのが特徴である。

　２室ずつ組み合わされた部屋は、多様な使い方が可能であるだけでなく、庭を短形に取り囲むことにより、庭と座敷を一体的に使用することが可能である。

　以上のように、大倉公園休憩棟は、全体として華美を避ける一方で、機能的で、合理的な迎賓空間となっている。こうしたところに建築主の大倉和親の考えが反映されていると考えられる。

　大府の大倉和親別荘の建築工事には、地元の早川縁太郎が関係していることは明らかである。しかし休憩棟では、京間を用いていることからその設計は、早川縁太郎ではなく、大倉和親の意図を体した物による可能性が考えられる。

　休憩棟には、太平洋戦争中に造られたとされる鉄筋コンクリート造りの防空壕が現存している。

出入口は、休憩棟の床下にある。その規模は、高さ2.45ｍ、東西4.1ｍ、南北2.2ｍ、その広さは約9.02㎡で、天井には換気用のパイプ跡があり、パイプは地上に突き出ている。大府市内はもちろん、

愛知県内でも、現存する個人住宅の防空壕として珍しいものであると説明しました。

防空壕にはコロナ感染防止のために１人で入って見学して頂きました。

つぎにひょうたん池移動しました。

ひょうたん池では、母子のカッパ像は、大府市と遠野市との交流の証として、平成２１年１０月に遠野市から贈られたものです。その横に、令和元年１０月２５日に、あらたに、その父親のカッパ像が贈られてきて加わりました。その三人に大府市の特別住民票が発行されましたと説明しました。

つぎに、歴史民俗資料館に移動しました。

歴史民俗資料館では、スタッフ あいば まさやすさん の創作紙芝居１作品を観賞して頂きました後、学芸員の方の案内で館内説明をして頂きました.

これで、予定通り２時間で案内出来ました。大人の学び舎 まるっと大府再発見！の御一行様ご訪問有難う御座います。またのご縁を期待しています。

よろしくお願いします。